上層ゲルが固まらない.
SDS-PAGEのスラブゲルは
上層(濃縮)と下層(分離)で組成が違うけど,
Tris, glycine, pHはアクリルアミドの架橋化には
ほとんど影響しないはず(多分).
そうなると固まらない原因は,
APS (ammonium peroxodisulfate)
TEMED (tetramethylethylenediamine)
アクリルアミド溶液
温度
酸素
のどれかになる.
しかし,下層ゲルは固まるので,
上層ゲルで相対的に添加量が少なくなる
APSかTEMEDが怪しい.
そこで,APSを過剰に加えると
TEMEDが通常量でも固まったので,
APSを作り直し,解決.
よくよく考えると,何の解決にもなっていない
(原因の究明よりも,固まればいいのスタンス……)
案の定,僕のゲルは通常のAPS添加量で固まったのに対し,
後輩のゲルは固まらず.
(ここでいう「固まらない」とは,
全くゲル化しないわけではなく,
コームを抜いたときにウェルができない
or 不完全でapplyに支障が出る程度のレベル)
「今日は運が悪いだけさ」
と根拠もなく励まして
問題を棚上げ.
どないしましょ